オフィスソフト搭載パソコンが要らない人はいる
家電量販点などで販売されるパソコンの謳い文句として「オフィスソフト搭載」というのがよく見ら れます。しかし、可能ならば安く購入したいと考えるのが人間です。そんな方々に代わって、「オフィスソフト搭載パソコンの価値」と「非搭載パソコンでの立ち回り」を考え、オフィスソフト搭載パソコンを買いたくない方々に理由を提供してみようとおもいます。
この投稿が対象としている人について
「新たにパソコンの購入を検討しており、少しでも価格を抑えたい」と考えている方、もしくは、「オフィスソフトが必要になるかもしれないし、無いと困るかもしれない」と考えている方のどちらかに読んでもらう事を期待しており、「オフィスソフトは要らない。」や「オフィスソフトは必要。」など自分の中で一つの答えを出せている人は読む必要がなく、読んだとしてもつまらなくて退屈な投稿かと思われます。
オフィスソフトとは
「オフィスソフト」を馴染みのない言葉で表現すると「オフィススイート」となります。オフィスソフトという言葉が浸透した結果、オフィススイートという言葉が薄れてしまいました。では、オフィススイートが指すものとは、一体何であるのかを確認するため、Wikipediaから引用します 。
オフィススイート(英: Office suite)とは、デスクトップパソコン、ノートパソコン、タブレット、スマートフォンにインストールされて使用、または、クラウドサービスで使用する、オフィス業務に必要なソフトウェアをセットにした、ソフトウェアスイートの一種。スイートとは、「ひと揃え」という意味。より一般的にはオフィスソフトとも呼ばれる。ワープロ(ワープロソフト)、表計算、電子メール(電子メールクライアント)、個人情報管理、プレゼンテーション(プレゼンテーションソフト)、データベース(データベース管理システム)、DTPなどのアプリケーションソフトが組み合わされる。
長いので、簡単にまとめると「オフィス業務に必要なソフトウェア一式をバンドルにしたもの」になるかと思います。最も知られているであろうオフィススイート製品「Microsoft Office」にバンドルされているソフトウェアで具体例を挙げるならば、ワープロはWord、表計算はExcel、プレゼンテーションはPowerPoint、電子メールはOutlookです。
オフィスソフト搭載パソコンのオフィスソフト
オフィスソフト搭載と銘打ったWindowsパソコンにインストールされているオフィスソフトには、殆どに場合でMicrosoft OfficeとWPS Officeの2種類があります。
Microsoft Office
Microsoft Officeは買い切りとサブスクリプションがあり、買い切りは毎年リリースされます。
買い切りのOffice Home & Business 2021は38,284円で、Word・Excel・PowerPoint・Outlookが付属します。
サブスクリプションのMicrosoft 365 Personalは年間12,984円で、Word・Excel・PowerPoint・OneNote・Outlook・Teams・Access・Publisherが付属します。
すべての Microsoft 365 プランを比較 | Office 365 は Microsoft 365 になりました
WPS Office
WPS Officeは元KINGSOFT Officeです。買いきりのみであり、格安オフィスソフトとして紹介される事が多いです。
Platinum Editionは9,990円、Gold Editionは7,390円、Standard Editionは5,690円、Personal Editionは4,190円です。
Personal EditionのみWPS Presentationが欠けており、それ以外のエディションはWriter・Presentation、Spredsheetsのすべてが付属しています。
エディションごとに機能の制限があり、そこで差が出ています。詳細は以下のページを確認してください。
オフィスソフト製品一覧 - キングソフトのオフィスソフトWPS Office 2(WPSオフィス2)
「オフィスソフト」と言われたときに多くの人が想像するであろうMicrosoft Officeですが、価格が圧倒的に高い。Microsoft Officeと比べてWPS Officeは安いものの、それでもやはり価格としては高い。
どちらのオフィスソフトを選択肢しようとも、使うか分からないソフトウェア/使用頻度が多くないソフトウェアに対して払っても良いと思える額じゃないです。そこそこ使用頻度が高くても、可能ならもっと安めに購入したいです。
そこで更に安いか、無償で同等もしくはそれ以上の機能を備えている代替ソフトウェアを考えてみます。
代替オフィスソフト
オフィスソフトに含まれる製品は多岐に渡ります。そこでMicrosoft Officeで言うところのWord/PowerPoint/Excel、WPS Officeで言うところのWriter/Presentation/Spredsheetsの基本的な3ソフトウェアに絞り、同等の機能を保有する代替オフィスソフトを考えてみます。
Apache Open Office / LibreOffice
OpenOffice.orgがかつて開発を行っていたオープンソースのオフィスソフトの後継プロジェクトです。Apacheソフトウェア財団が開発を行っているのがApache Open Office、The Document Foundationが開発を行っているのがLibreOfficeです。
Apache Open Officeについてはメンテナ不足でメジャーリリースがされておらず、バグフィックスなども行われていない状況が続いています。そのためLibreOfficeを利用することが推奨されます。ここでは主にLibreOfficeについて話します。
オープンソースソフトウェアであり、無償で利用が可能です。
Google ドキュメント/スプレッドシート/スライド
Googleで無償で提供するブラウザで動作するオフィスソフトです。オフィスソフトというか、オフィスサービスですね。ブラウザでのみ動作します。
Google アカウントを所有していれば、誰でも無償で利用可能です。ブラウザで動作しており、データはGoogleが提供するクラウドストレージのGoogle Driveに保存されるので、データ共有が容易ですし、データの破損や損失の可能性が低いです。
性質上、インターネット接続がなければ扱えません。が、現代においてインターネットに一切つながらない場所を探すほうが難しいです。ほとんどの場合に気にならないかと思います。
有償と無償の違い
基本機能は、いままで列挙してきた各種ソフトウ ェアの間で差はないと思います。基本的に各種オフィスソフトは互換性を意識しているため、新機能の実装やその実装スピードに違いはあれど、大きな違いは生まれにくいです。
そのうえで有償オフィスソフトの利点を考えてみると、やはり安定した開発力という点では無いでしょうか。新しい機能や新しいデザインを実装するときには、開発力が必要です。そして、開発力を揃えるにはお金の力を活用することが近道であったりもします。この点の優位性は有償のほうが圧倒的と言えるでしょう。