Surface3でUbuntu Desktopを動かす
MicrosoftのタブレットPC「Surface 3」で、Windowsを動かすのはもう難しいです。Surface 3はWindows 8だと普通に動くのですが、Windows 10へアップグレードすると動作がも う本当に遅くてストレスだらけです。おまけにストレージ容量が多いわけでもないので、Windowsを動かすだけでもうかつかつ。というわけで、Windows君をSurface 3からクビにしてUbuntu Desktopをインストールします。
※ここで指すSurface 3はnon-Proです。Surface 3 Proではありません。
Surface 3のスペック
CPU: Intel® Atom™ Processor x7 Z8700(1.6GHz)メモリ: 4GBHDD: 64GB(128GBモデルも有り)ディスプレイ: 10.8インチワイド フルHD無線LAN: 802.11ac / 802.11 a/b/g/nBluetooth: Bluetooth 4.0※モバイルデータ通信(3G/4G LTE)もありますが、SIMが手元にないので今回は使いません。海外見る限り、動くみたいです。
インストールするOS
Ubuntu Desktop 20.04 LTSをインストールします。
Download Ubuntu Desktop | Download | Ubuntu
Ubuntu 20.04.2.0 LTSの動作要件
- 2GHzのデュアルコアプロセッサ以上
- 4GBのシステムメモリ
- 25GBのハードドライブ空き容量
- インターネット接続が可能であること
- インストーラメディア用のDVDドライブまたはUSBポートがあること
要件自体は満たしています。モデルが64GBであり、容量が足りないのでデュアルブートにはしません。Windowsは完全に削除します。海外の方々を見る限り、デュアルブートでも問題ないです。128GBでWindowsを削除したくない場合は、デュアルブートでも良いと思います。
インストールメディアの作成
インストール方法は色々あると思いますが、USBメモリでインストールメディア作るのが良いと思います。ソフトは色々ありますが、Rufusで良いと思います。
Rufus
Rufus - 起動可能なUSBドライブを簡単に作成できます
USBのインストールメディアをWindows上でRufusを使用して作る方法は、Ubuntuの公式ページで紹介されています。それに従ってください。英語です。
Create a bootable USB stick on Windows | Ubuntu
ISOは下記のページからダウンロードしてください。
Download Ubuntu Desktop | Download | Ubuntu
セキュアブートの無効化
Surface 3へUbuntuをインストールする上に、セキュアブートを無効にする必要があります。セキュアブートは信頼されているファームウェアのみでパソコンを起動するというものです。つまりこれ有効だとWindows以外起動しないから、無効にしなくてはいけません。
やり方はMicrosoftの公式ドキュメントに書かれています。このページは日本語があります。BIOS起動して、セキュアブートを無効に設定するだけなので簡単です。
UEFIで起動順序を変更し、USBから起動
最初に作成したUSBのインストールメディアをSurfaceに挿して、そのUSBから起動する必要があります。BIOSから起動順序を変更することが可能です。やり方は、Microsoftサポートの公式ページに書かれています。日本語です。
OSをインストール
USBから起動すると、Ubuntuのインストール画面が出てきます。後は表示される手順に従ってインストールしてください。Windowsを完全に削除する場合は、パーティションを全部削除するだけで良いです。もしもデュアルブートする場合は、Windows側からパーティションを縮小した上で、Windowsのパーティション領域を削除しないでください。パーティションの縮小は、[コントロールパネル]->[システムとセキュリティ]->[管理ツール]->[コンピューターの管理]->[ストレージ]->[ディスクの管理]から行ってください。
これでインストール作業は完了です。OSを利用するにはWi-Fi問題があるので、修正します。困ってない場合は、やらなくても大丈夫です。
Wi-Fiが起動後、一定時間で無効化される
なんだかよくわからないですが、Wi-Fiは起動直後は使えるのですが、一定時間するとWi-Fiが使えなくなります。
wifi.powersaveが問題らしいので、 /etc/NetworkManager/conf.d/default-wifi-powersave-on.conf
を編集して wifi.powersave
の値を2に書き換えます。
ターミナル (端末)から下記のコマンドを実行してvimでファイルを編集してください。
sudo vim /etc/NetworkManager/conf.d/default-wifi-powersave-on.conf
これでWi-Fiは取り敢えず直ります。