簡単で高品質な動画編集ソフトウェア「Wondershare Filmora」レビュー
本投稿は、株式会社ワンダーシェアーソフトウェアからの提供で執筆を行っています。
世の中には数多くの動画編集ソフトウェアがあり、人によっては自分に合うソフトウェアを探し、インストールとアンインストールを繰り返したこともあるかも知れません。この投稿では、その数多く存在する動画編集ソフトウェアの一つである「Wondershare Filmora」のレビューをしていきます。
Wondershareとは
2003年に設立された中国の企業です。正式名称はWondershare Technologyです。日本にもオフィスがあり、日本では株式会社ワンダーシェアーソフトウェアという社名となっています。Wondershareは、この投稿で紹介するFilmoraを中心に4つの関連製品と、その他17個ものソフトウェアを開発・販売しています。
Wondershare社についての詳細は下記をご確認ください。
Wondershare Filmoraとは
Wondershare社が開発を行う動画編集ソフトウェアです。初心者から上級者までが使うことができるオールインワン動画編集ソフトであり、動画編集に必要なものはもちろん、動画共有プ ラットフォームで活躍するクリエイターに向けた機能も多数備えています。
[公式]Wondershare Filmora-簡単にプロ並みの動画編集・動画作成ソフト
利用料金は?
無料で利用することが可能ですが、機能に制限があります。無料版と有償版の違いについては公式ウェブサイト上で紹介されていますが、無償版の場合、出力後の動画にウォーターマークが入ります。その他の機能に制限はありません。ウォーターマークを気にしない場合や、ちょっと作成した動画を友だちに見せるだけの場合などは、気にする必要はないかと思います。しかしながら、ちゃんと使ったりする場合は、有償版へ切り替える事をおすすめします。
有償版の価格
個人向けの場合、永続ライセンスは8,980円で購入が可能となっています。
永続ライセンスの注意点
製品を永続的に利用可能 で、マイナーアップデートは無料です。しかしながら、Filmora 11がFilmora 12になるようなメジャーアップデートは無料ではありません。新たな永続ライセンスが必要になります。https://filmora.wondershare.jp/buy/win-video-editor.html
1年間プランの場合、Filmoraの全てのバージョンでアップデートがあり、年間6,980円です。
どちらのライセンスの場合であっても、追加でエフェクト・プラグインをバンドル購入する事が可能であり、Filmora内で利用できるエフェクトを追加することができます。
執筆時点の情報ですので、最新の情報は公式ページをご確認ください。
Wondershare Filmora 料金プラン (公式ウェブサイト)
最新バージョン「Filmora 11」
料金でふれたようにFilmoraにはバージョンが複数あり、定期的なアップデートが行われています。この投稿では、執筆時点で最新バージョンとなるFilmora 11の機能の一部を紹介します。 Wondershare Filmora Windows版 のバージョン履歴
上記の画像は公式ウェブサイトに掲載されているバージョン履歴の一部です。FIlmora 11で追加された機能は多く存在していますが、今回は個人的な動画編集用途的にこれ良い!って思った機能を紹介します。
オーディオ同期
一般的に動画を撮影する際には、映像と音声を1つのセットでまとめてデータにします。スマートフォンやパソコンで画面録画をする際に、出来上がった動画ファイルには、映像と音声が一緒に記録されているはずです。
しかし、録画環境や高品質な動画を作るために、音声別撮りという手法をとる場合があります。これは言葉通り、録画する映像と音声を別々のデータとして作成して、動画編集段階などでくっつけるといったものです。
これは綺麗な音声にできたり、加工をやりやすかったりする一方で、編集が滅茶苦茶に面倒くさいという問題を抱えています。考えれば当然ですが、一体になっている場合、映像と音声の同期を考える必要は無いのです。しかし、この場合、自分で同期させる必要があり、非常に手間がかかります。
しかし、オーディオ同期機能であれば、数秒で映像と音声を同期させることができます。やり方は簡単で、メディアのインポートに同期させたい動画を音声を追加した上で、同時選択し、メニューから「オーディオ同期」をクリックするだけです。
環境再現が難しいの で十分な検証ができていないのですが、私はフレンドを何人も交えてゲーム動画を撮影することがあります。他の人の視点の映像と同じ音声で入れ替える編集をする作業をすべて自力でやっていましたが、この機能があればもう二度とそんなことしなくて済みそうです。
スピードランプ
動画で稀にスロー再生や倍速再生をしたくなる場面があると思います。私もあるのですが、綺麗に見せるためにフェードや急に倍速/スローにしても違和感がないようにしようとすると、結構面倒臭いです。速度の指定や、範囲の選択など、やってることはシンプルで動画編集の基本機能で可能ながらも、とりあえず色々組み合わせなきゃいけないので、かなり時間を使います。
Filmoraに搭載されたスピードランプという機能を使えば、この面倒な作業から開放されます。っていうかされました。
やり方は非常にシンプルで、タイムライン上に配置された動画を右クリックして、「スピードランプ」を選択し、左上から加速する位置、減速する位置、その速度などを直感的に選択可能です。
初めに言及したとおり、これ自体は世の中の大抵の動画編集ソフトで加能です。しかしながら、Fiilmoraでは直感的かつ素早く実現できるようになっています。素早く思ったことを実 現できるのはあらゆるソフトで重要です。私が知る限り、Filmoraがダントツで機能が使いやすいです。
テンプレートプリセット
近年、有償動画編集ソフトの標準機能になりつつあるテンプレート機能ですが、当たり前のようにFilmoraに付属しています。執筆時点でテンプレートは100個ぐらいでした。数は他のソフトと比べると多いとは言えませんが、数があっても検索とかが面倒なだけなので、個人的にはいい感じです。特定の用途のテンプレートが極端に多いともあまり思いませんでした。少なからず量に差はありますが、ちょっと動画作るだけであれば、充分過ぎる数あります。 ワンクリックでテンプレートがダウンロードされ、テンプレートの動画や画像の差し替えも容易でした。正直にここら辺の機能は製品間で大きな差は生まれにくいです。少なくとも使いにくいといった印象は抱きませんでした。
ストックメディア
動画編集ソフト上から動画に自由に使える映像や写真といった様々な素材を取得できます。この機能も意外と業界標準になりつつあるのかなと思っています。
公式ウェブサイトの説明に よれば、1000万以上のロイヤリティフリー素材があるらしいです。本当にそんなにあるの?と思ったのですが、どうやらPexelsやGiphy、Pixabay、Unsplashからソフト上で素材を追加できるようになっていました。 これらウェブサイトは有名なサイトで、動画に限らずウェブサイトや広告などでも利用される素材サイトです。このウェブサイトでもUnsplashを利用しており、Unsplashの画像を大量に活用させていただいております。各サイトのポリシーに従う必要はありますが、素材利用を想定したサービスたちなので、厳しいものではないです。
ちなみにFilmora内のオーディオ、タイトル、トランジション、エフェクト、エレメントにも利用可能な各種素材が膨大な量そろっています。これらの素材はストックメディアとは異なり、FilmstockというWondershareが提供している素材サイトのものです。 素材の単体購入の他、サブスクリプションなどもFilmstock上では提供されていますので、気になる方は以下よりご確認下さい。
【公式】Wondershare Filmstock | 著作権フリーの動画エフェクトやアフターエフェクトテンプレート、ビデオ素材、効果音
完全に個人的な趣味で恐縮ですが、AI音楽なる項目があり、惹かれました。中にはAI によって生成された音楽がたくさんありました。私の記憶が正しければAIによる作曲というのは8年ぐらい前から一般向けサービスとして注目され始めました。もしかしたら、そのうち動画1つにつき新しい音楽が1つ使われる時代も近いかもしれません。
こちらもストックメディア同様に、ワンクリックで自動ダウンロードされて動画へ利用可能です。
その他の魅力的に感じた機能
すべての機能を完璧に網羅できている訳ではないので、十分な紹介ができないです。申し訳程度に、この機能使ってみたい!便利そう!と思った機能をまとめておきます。
Filmora 11とか関係なく前から存在している機能もあります。
オートモンタージュ
動画を選択してインポートして放置しておくと、音楽に合わせた動画を自動で作ってる機能です。 残念ながら、いい感じの動画を持ち合わせていなかったので、過去に私が作った実況動画をインポートしてみました。
喋りをボイスロイドにさせている上に、編集後の動画をインポートしたため、カット部分がやたらと悪目立ちしていますが、動画のジャンルや撮影方法によってはほぼ気にならない水準で良さげなモンタージュ動画を作成してくれると思います。(生放送の録画1時間分とかを突っ込んだら勝手に動画化してくれ るようになるかもしれない)
オートハイライト
編集後の動画を出力する際に、オートハイライト機能を使うことができます。
こちらは出力する動画の見どころを勝手に切り取って、TikTokやYouTube Shortsなど向けの短い動画を自動生成してくれます。 YouTubeに動画をアップロードして、ついでにTwitterとかYouTube Shortsだったり、短い宣伝動画も作りたい!だけど、面倒くさい!こんな時に重宝します。正直、めちゃくちゃよいハイライトが生成されるわけではありませんが、それでも短いちょっとしたハイライトを自動生成してくれるのは、ありがたいです。クオリティにはつながりにくいですが、作業効率向上には大きく貢献します。
こちらも完成済みの動画を再出力しただけですが、サンプルとしてアップロードしておきました。
スクリーンレコーダー
動画編集ソフトの範疇から大きく逸脱した機能の1つであると断言できます。けど、オールインワンのソフトってそれはそれで便利ですよね。 やはり本職の録画ソフトと比較すると貧弱に思えますが、プロフェッショナルを求めているわけではなく、手軽にそこそこ高品質な録画が必要な時には重宝しそうです。
AIポートレート
最近流行りのAIさんを活用し、背景削除や被写体の縁取りが可能です。 私は基本的にゲームのために撮影/編集しているので、ほとん どお世話になることはないと思いますが、実写を編集するなら絶対に欲しい機能の1つだと思います。
結局Filmoraって良い動画編集ソフトなのか
私個人が使ってみた感想に過ぎないですが、非常に良いソフトだと思いました。特に手軽に動画編集したい人、高度な動画編集を求めていない人に、おすすめできます。
動画編集に必要な物がすべて揃っています。その上、UIがわかりやすくて見やすくて、機能を利用する上で直感的に使えるのが、かなりポイント高いです。専門用語的にはUI/UXなんて言いますが、UI/UXが非常に洗練されていると感じました。動画編集を苦と思わせないように、必要機能を適切な形で盛り込んでいるが、個人的にすごい好評価です。
一方である程度高度な編集を求めている方には合わないとも感じました。ここでいう高度な編集というのは、映像素材を組み合わせて一つの動画を作る人ではなく、モーショングラフィックスみたいな図形とかを動かしたりするような、一つの映像作品を作り上げるような人です。そういう人の場合は、わざわざFilmoraを選ぶ必要はないと思います。別に不可能ではないのですが、高度な編集を快適にするというベクトルですごい便利になっているわけじゃないです。
逆に言えば、ある種のテンプレート化された動画をコンスタンスに作りつづけるYoutuberの様な方々には超絶おすすめです。一つ一つの動作にストレスがなくて、シンプルに思ったとおりの動画を作り出せるというのが、Filmoraを選ぶ最大の価値といえるかもしれません。
もしもFilmoraに興味持てたら、ぜひ公式ウェブサイトよりお買い求めください!
Wondershare Filmora (Windows版)の購入ページ
Wondershare Filmora (Mac版)の購入ページ
[公式]Wondershare Filmora-簡単にプロ並みの動画編集・動画作成ソフト
おまけ
UI部分などを十分に紹介できていないので、参考画像をいくつかコメントと共に貼り付けておきます。 メインメニュー。起動時に一番最初に開くページです。メニューがシンプルで好みです。俗にいうテンプレート機能です。選んでそれっぽい動画が完成します。もちろん素材は入れ替え可能。初心者に向けた動画がたくさんあって、本当に初心者が使いやすいソフトなんだなと客観的に見て思いました。動画編集画面。ここは一般的な動画編集ソフトと同じです。左上がマネージャ、右上がプレビュー、下がタイムライン。細かい出力設定も可能。滅茶苦茶細かくできる訳ではないですけど、一般的に良くいじる項目は一通りいじることができます。
関連リンク
Wondershare公式ウェブサイト
【公式】Wondershare(ワンダーシェアー):デジタル・クリエイティビティ・オフィス効率化・データ管理
Wondershare Filmora Windows版トップページ
[公式]Wondershare Filmora-簡単にプロ並みの動画編集・動画作成ソフト
Wonder share Filmora Mac版トップページ
[公式]Filmora 11(フィモーラ 11) Mac版-動画編集・動画作成ソフト(マック版)
Wondershare Filmstock トップページ
【公式】Wondershare Filmstock | 著作権フリーの動画エフェクトやアフターエフェクトテンプレート、ビデオ素材、効果音